From:IAIR副会長 齋藤 信
みなさん、組織のリハビリしてますか?
毎週土曜日は一週間を振り返り、リハ科をより働きやすくするヒントをお伝えする「管理職の学校」開校です!
前回は「人手不足」でしたね。
ざっくり言うと……
- 人手が足りないなら現状把握!
- 脊髄反射で対応しない!
- 計画的段階的にサービスの質をコントロールする!
でした。
今回は「管理職の仕事」についてです。
早速、お話ししていきましょう!
◆ そもそも管理職って何をしてるの?
若手療法士や管理職になりたての療法士からよく質問される内容は「管理職はどんな仕事をしているの?」です。日常業務を同じようにしながらも、患者さんのリハビリ以外の仕事をしていますね。何より忙しそうに見えるけど、結果の見えることをしているようでもなく、他部署のスタッフには常にペコペコ頭を下げて……正直、あんな療法士になりたくない!出来る人なんだからもっと、患者さんのリハビリに全力を出してよ! 若き熱血療法士にしてみれば、そんな不満も出てくるのでしょうね。
ですが、非常に良いところを見ているとも言えます。ポイントは……
- 結果が見えないこと。
- 他部署にペコペコ。
- 患者さんのリハビリでは結果が出てる。
この三つです。
◆ 管理職業務はすぐに結果が出ない!
管理職が行っている業務は、結果に直結するものばかりではありません。むしろ結果が見えづらいものばかりです。例えば……
- 部長会などの経営会議
- 部門会などの部門間調整会議
- 部門経営の検討、準備と実施
- 他部門との調整、擦り合わせ
- 顧客管理
- 生産性管理
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- 個別面談、個別指導
- 勤務表作成
- 現場で起こるトラブルへの対処
- 個々の相談に対する対応、決定
挙げだしたらキリがありません。
しかも、管理職一人でどうにかなる、すぐに変わる内容は皆無!
相手が居て、調整と擦り合わせを重ねて変化が1〜2割も出ればまずは良し。成果として出てくるには2〜3ヶ月後というのもざらです。管理職は覚えていても、目先のトラブルしか見えていない一般職にとっては「待たされた」、「いつまでかかっているの?」、「忘れていた」という反応になってしまいます。本当に結果が出ませんね。
◆ だから管理職を馬鹿にするのか?
この結果が出ない、見えづらい点が管理職と一般職の気持ち離れにつながっています。特にリハビリ管理職、リハビリ一般職との間には見えない壁が存在しています。それは、患者さんに結果を出していること。管理職と同期、先輩のベテラン勢は管理職であるあなたが患者さんのリハビリで結果を出す姿を見てきました。だからあなたのリーダーシップを尊敬し、立ててくれます。ですが、新入職員であったり、血気盛んな若手療法士にとっては、目に見えることが大事です。「即レス」や「既読チェック」をしたがるSNS世代には、その場で目に見えて伝えてもらわないことには信用出来ないのです。見える形で見せる事をしていかない限り、情報量で勝る若手のパラダイムシフトは起きません。管理職や目上を馬鹿にしているわけではありません。目上と言うだけで言わないでも分かるだろうという甘えに不信感を持ち、興味を引いてくれないからこそ冷めた対応をしてくるだけなのです。
◆ 管理職から伝える努力を!
管理職にとって最大の仕事であり、最も関心を持ち、恋をしなければならない事があります。それは患者さんではなく、部下同僚、あなたのリハ科に恋をすることです。患者さんは言わば外部顧客、部下同僚は内部顧客です。管理職であるあなたが最も関心を寄せなければならない相手……顧客は部下や同僚なのです。
部下や同僚が最もパフォーマンスが上がるように裏方に徹する。そのためには、例え個人的な感情、プライドが邪魔してきても、他部門や一般職相手でも頭を下げる。
時には結果を出すカッコイイベテランの背中も見せる。個人面談の時間を持ち、あなたのリハ科を好きになってもらうために必要な情報を集める。一緒に仕事が続けられる共通項を共に発見する。
その為にも、管理職であるあなたからあなた自身の事や、今の状況を伝える事から始めましょう。
完璧で隙の無い孤高の管理職は映画や小説の中だけ。成長途中で失敗をしながらも泥臭く、頑張り続けるあなたを見せる。そんなあなたが管理職だから、部下や同僚が付いてきてくれるのです。
管理職である前に「あなた」を見せていきましょう!
◆ まとめると……
と、いうことで……ざっくりとまとめれば、
- 管理職業務は多岐にわたり結果が見えない!
- 管理職を馬鹿にしているのではなく、関心が持てないだけ!
- 管理職最大の仕事はリハ科に恋をすること!あなたをさらけ出せ!
です。
あなたの職場のリハビリの一助になれば幸いです。
IAIR 副会長/臨床共育メンター 齋藤 信
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