From:IAIR副会長 齋藤 信
みなさんこんにちは。
IAIR副会長齋藤信です。
先週は目的の話をしました。
かなりぶっ飛んだ話だったせいか、読んでくれた人がまあ~少ない少ない。
みなさん、いつまでも若手療法士ではいられませんよ。
あなたのライフイベントに合わせて、あなたの目的や目標も変わってきます。
世の中の変化と自分自身の変化とも言えます。
そのギャップが大きいほど、思考停止やあえて行動しないという選択肢を選ぶようになってしまいます。
若手療法士から中堅になっていく……6年目位まで、現役合格なら26歳位……そしてベテランと呼ばれる10年目以上……あっという間に時間は過ぎていきます。
時代にあわせて、計画的に安定したリハ科を運用できるようにしたいですね。
ということで、今日は「療法士人生計画」についてお話しします。
◆ なぜ26歳?
計画をする前に、僕は色々と情報を集めます。その一つが自分の現状です。
そこでどうしても影響してくるのが、年齢です。
若手ほどないがしろにし、気にせず過ごしてしまうこの年齢。僕は26歳が大きなターニングポイントになる時期だと断言します。
というのも、現役国試合格だとちょうど臨床4~5年目という計算。新人と言って許されていたのは3年目まで。何がどう変わったとは言えないけれど、少しずつ責任ある仕事……委員会の出席や、研修リーダー、院内外での発表の機会などなど……増えてきますね。
しかも、後輩が確実に増えて行く。場合によっては経験年数が上でも入職が後という逆転後輩などもいるのでは?
でも、3年目までから一体何がどう成長したのかがわからない状態。先輩のような専門性や、特別なテクニック、将来についての考え方もまだまだ曖昧。このままではイケナイ気がする。
でも、一体どうしたらいいんだ??
と、大きな悩みを持つのが26歳時期に多いのです。
◆ 三十にして立つ!
前回から引き続き孔子の論語を引用しますと、30歳は独立した立場をもつ……自立のタイミングと考えてください。そしてここに僕の体験……20代より30代は時間が足りなくなるという事実を加えちゃいます。
ライフイベントと言ったように、プライベートで様々なしがらみと責任、家族との時間など、どんどん自分だけの時間が削られてきます。仕事でも同様に、責任ある仕事が増え、単に臨床家としてリハビリだけをしていればいいというワケにはいかなくなります。
何より、体力的にも、20代程動けなくなります(笑)
さあ、そこで改めて「三十にして立つ」とは、色々あった自分のしたいことを絞る……集中して働き、集中して学ぶことがポイントになってくるという齋藤独自の解釈が生まれたワケです。
◆ 30歳までコレをしろ!
ということで、三十で自分のしたいことを絞る為に、29歳まで何をしていたらいいのだろう、となりますね。僕は「ふらふら学べ」を推奨します。
前回「志が決まらないうちは先頭に立つな」と言いました。
主任、管理職を預かるのも30代になってからがほとんど。
であれば、20代のうちは、様々なものを学び、選択肢と視点を増やすことです。
情報や学びが足りなければ、突然「未来をこうしたい」、「世の中をこうしたい」とは思いません。
なので、まずは色々やってみる。
ふらふら学べ、「TRY ALLS!」です。
◆ 最後は感動に……
そうして、ようやくリーダーや管理職、リハ科の長となるかベテランになるかという時期にさしかかってくるのです。さあ、その時、あなたはどんな選択をするのでしょう?
- リーダーとなりリハ科長として立つのか?
- ベテラン療法士として自分の道を歩むのか?
どちらも独立した立場をもつことになります。
ですが、どちらを選択したとしても、ある一つの言葉に戻ってきます。
それが「目的」です。
この目的というものは、あなたの過去に眠っています。
あなたが過去に体験したこと……特に感動した体験がベースになります。
30代に入るまでに体験したことで、感動体験と言えるものがあなたの志になる可能性を秘めています。
思い出してみてください。
あなたがこれまで行動している原動力は一体「何」だったのでしょう?
今、あなたが行動している理由の根っこは、必ず過去の体験のなかにあります。
だから「未来」をこうしたい、ああしたいと思うのです。
もし、そんな体験が思い出せないとしても、ガッカリしないでください。
まだ、体験していないだけなのですから。
肉体的な年齢は進んでいたとしても、精神的な年齢はあなた次第。
年齢を理由に行動しないという選択をしないでくださいね。
感動体験は、いつでもどこにでも、必ずそこにあるのですから。
【本日のまとめ】
「人生計画は26歳までにざっくり決めよう」
- 30歳は時間が限られてくる。
- ふらふら学べ。
- 感動体験をしよう。
IAIR 副会長 齋藤 信
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