From:IAIR-GM 齋藤 信
土曜日は、リハ科の経営について考えるコラム。
目考!リハ科経営塾。
第77回のテーマは「マネジメント」です。
73回には「マネジメントごちそうさま」というタイトルで統合医療についてお話ししましたね。
今日はもう一歩進んで、未来型のマネジメントについてお話しします。
マネジメント、と聞くと、すぐにマネジャー=管理者=管理職=管理する人=命令する人……なんて連想する方ばかり。
もともとマネジメントって「経営」のことを言う……ってのはこれまで散々話してきましたが、興味がない人には……まあ、雑音と変わりないでしょうね。
ですが、既にそうも言っていられない時代になりました。
未来型マネジメントと言いましたが、正確には現在進行形の進化型マネジメントの時代なんです。
先の連想パターンは、昭和なやり方。
今の世の中には合わなくなってきました。
なにせ、上が下を管理することが前提で会社組織が動かなくなってきたからです。
ああ、もちろん製造業などは違いますよ。
プロセス管理があってはじめて高品質な製品が作られるのですから。
まあ、その話は置いておいて……
ことサービス業になってくると、直接顧客と関わる人の能力によってその会社の印象が変わってしまいます。
そのスタッフを育てる先輩の能力や経験によって後輩が変わってきます。
育てる気のある先輩がパフォーマンスを発揮できるのは、管理職の理解があるからです。
管理職は、スタッフ一人一人が能力を発揮できるように、幹部職とコミュニケーションをとってくれます。
管理職がいるから、幹部たちは顧客のことを考えられるし、同時にスタッフ全体のことを考えられるんです。
ね、もう気付いたでしょう。
トップダウンの管理型マネジメントとは全く逆!
ボトムアップ型のマネジメントになっているんです。
これを僕は「共育型マネジメント」と呼んでいます。
管理型マネジメントを行ってきたことで、どんな弊害が起きたかわかりますか?
なんと、依存型人材が増えてしまったんです。その最たる者がマニュアル人間です。
正直、今もこのタイプの方たちは増えています。
レビューサイトや検索サイトの情報を検索したことはありますか?
確かに便利で、外しがない。
でも、少しでもそのレビューに合わないものを見つけると、レビューサイトのせいにしたり、そのレビューを書いた人に文句や不満をいう。
自分で責任を取りたくないんですね。
そんな人ほど、常に自分ではない誰かや何かに原因を求める依存型人材です。
では、依存の逆、自立型人材とはどんな人なのでしょう?
一定の枠やルールは確かにあります。
ですが、そのなかで自ら考え、選択し、自分の行動に責任を持つ。
自分が考えられること、できることを最大限に考え続ける人材。
目の前に現れる簡単な解決法に飛びつかず、たとえ飛びついたとしても、その責任は自分にあると考えられる。
依存する対象は他者ではなく、自分自身。
自分の能力を信じて、可能性を最大限に発揮する。
そして、何より人が好き。
相手を信頼し支援する姿勢を持っています。
これが自立型人材。
自立型の人は、安易にアドバイスをしません。
「飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」
そう、その場限りの方法ではなく、一生使える方法を身につけさせるんです。
その方法とは「共に育む姿勢」
人は人の数だけ天才性や特別な能力があります。
その可能性を発揮する鍵をもつのは、自分自身なんです。
これからの会社組織は、共に育む時代です。
立場が違うのは当たり前。
だったらその立場の違いを、お互いに最大限活用しあう。
トップダウンで全て決まっていくだけの管理型マネジメント組織は……命のロウソクで言えば、あと1cmで燃え尽きます。
その1cmを、今すぐ共育型マネジメント組織に変えるために使ってください。
今や、組織を支えるのは経営者ではなく、その組織に所属するスタッフ全員です。
その1cmのロウソクの火を、全てのスタッフが持つロウソクに移し替えれば、大きな炎となります。
もう、みんな、わかってますよね。
変えるなら、今です。
【本日のまとめ】
「管理型から共育型へ」
- 管理型マネジメントは依存型人材をつくる。
- 共育型マネジメントは自立型人材を育む。
- 自分の可能性を最大限に発揮しよう!
IAIR グランドマネジャー 齋藤 信
追伸
共育型人材育成のモデルになってくれる方や組織があれば連絡をください。
条件面は要相談ですが、協力します。
>>> http://saito-makoto.jp/info/
追伸
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