◆臨床恐育を共育にCHANGEする!
前回、臨床共育とは一体何なのか、を文字通りお話しました。
恐れを育む教育ではなく、医療に関わる全ての人が共に学び、その人にとって最適な医療を選択できる機会を創り出せる関係を育む事なんです。
前回は初回という事もあり、プレゼン動画という手法を用いました。
今回はまだまだ試行錯誤。でも、僕自身の声で伝えるというコンセプトは変えずに進めていきますね。
動画リンクはこちら >>> https://youtu.be/8qwrELNEJWg
◆ベースは統合リハビリテーション
初めての人ならIAIRでも特異点のように感じる事でしょう。副会長をしている齋藤が作業療法士であり、臨床経験は95%が精神科だった事に。
もちろん、全て事実です。
ですが、ある意味自然な流れとも言えます。
なぜなら、森本会長は理学療法士であり、IAIRは心身のみならずその人のもつ人生の物語にスポットを当ててアプローチをするリハビリテーションコンセプトを提案しているからです。
全ては中庸、バランスで成り立っており、身体だけ……とか、心が先……とか、西洋医学が正しいとか、東洋医学が正しいとか、極論を持ち出し主張することではないんです。
その人の人生の物語にとって最適な医療を共に考え、その人の選択を最大限に支持し援助することが大切なんですね。
◆でも、現実は上手くいかない。
改めて、リハビリテーションの臨床教育はどんな様子でしょう?
パワハラ紛いの臨床実習がまかり通っています。理由もなく一日中床掃除をして8週間を過ごさせたバイザーに学生さんの学習の機会を奪う権利はあったのでしょうか?
いいえ、ありません。
そんなバイザーのいるリハ室はスタッフに対しても恐育をしていました。
改めて、医療機関の臨床教育はどんな様子でしょう?
人手不足と多忙さを理由に部署間で迷惑ごとの押し付け合い。患者さんは置き去り。
病気を治すのが医療人。でも、病気を治すはずの彼らが病んでいるという現実が果たして良いのでしょうか?
いいえ、良くありません。
◆30年後は働き方が全く変わっている。
あなたはご存知でしょうか?
2045年には不老不死すら現実になっている……そんな報告がある事を。
スーパーコンピューター、人工知能の進化が人間の全てを超えるタイミングが2045年です。
まだまだ先のこと……ではありません。
既にIBMのAIワトソンは、成層圏を超えるほどの文献や研究情報を一夜にして理解し、人間の医師でも思いつかなかった治療法を選択肢として導き出しました。
大手企業のカスタマーセンターではAIが導入されており、電話口の顧客の声を読み取り、オペレーターに回答例を画面に出し、対応させているんです。
技術の進化によって、人の役割が変わって来るんです。
そう、無くなるのではなく、変わって来るのです。
計算では不合理であっても希望通りに生きたいと願う人にとって最適な選択肢を共に考える事ができる存在は、人なのです。
人工知能とだって、共存共育ができると僕は信じています。
◆心=感情が動く関わり
改めて、僕たちは問い続けます。
医療に生きている僕たちが病んでいていいのだろうか?
組織が病んでいていいのだろうか?
社会が、国が、世界が病んでいていいのだろうか?
これからの世の中が今の現実が創り出す病んだ未来に向かっていいのだろうか?
それらの全てにNOを突きつけましょう。
僕たちは、幸運にもリハビリテーションセラピストとして、医療に関わることができます。
「自分一人が動いたって……」
と、あなた自身をナメちゃいけない。
あなたの行動が、患者さんを変え、患者さんが変わればそのご家族が変わります。
人が変わっていく姿をみた仲間たちはあなたの行動に共感し、共に動き出してくれます。
そうすれば、組織が変わり、ご家族がいる地域にも組織ぐるみ、地域ぐるみで働きかけ、変わっていきます。
地域の動きを社会が見逃しません。
社会が動き出せば、国が動き出すのは目前。
あなた一人の行動から始まった小さな動きは、やがて世界中を巻き込む大きなうねりだって創り出せるんです。
それこそが、共育。共に未来を育む活動なんです。
その為にも、まずはあなたのできる事から始めましょう。
◆できる事から始める。
ちょっとした言葉を変える事から始めたっていい。
誰か困っている人がいたら「大丈夫?」と聞くだけでもいい。
あなたが踏み出せる一歩を今、踏み出そう。
それが、心が豊かな未来を創り出すのだから。
◆ちょっとブッ飛んだ話だった?
さてさて、少し驚かせてしまった部分もあったかな?
まあ、そこはそれ。SFじみた事も、今や現実になりつつあるのですからね。
さて、そうなった時、肉体的な豊かさを手に入れた人間は心も豊かな人生を送っているのでしょうか?また送れるのでしょうか?
臨床教育のやり方を変えるのは、今です。
僕はある医師からこう言われたことがあります。
「いいよね~リハビリは。僕らは5分も時間が与えられないのに、20分も患者さんと話をする時間があるんだから。診療時間を気にせず出来るのなら、僕がリハビリもしたいよ」
もちろんその先生は、リハビリにとても好意的で、リハビリの可能性を信じてくれています。
この20分という時間のなか、僕ら療法士は、もっと、もっともっともっと!患者さんの感情をMAXにして自ら動き出す手伝いをしていきたいですね。
僕ら療法士の可能性……僕も最大限に信じています。
同じ想いを共に育めたら嬉しいな。
IAIR 副会長
臨床共育メンター 齋藤 信
追伸 1
先日、早速療法士のプレゼン力アップ講座を開きました。
第三回IAIR学会までに100人のプレゼンターを養成したい!
ですので、どしどしご参加下さい。
あ、いきなりマスター講座はハードルが高いと言う方向けに、体験講座も開催中です。
体験講座>>> http://saito-makoto.jp/rkt/
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