周囲に認められるリーダーと凡人リーダーの違いとは?【目考!リハ科経営塾】(96)

From:IAIR副会長 齋藤 信

 

みなさんこんにちは。
IAIR副会長齋藤信です。

副会長になり、改めて「目的」を考えております。

 

ご挨拶で「潜龍」元年と言いました。

これは全てのマネジメントの原点とも言える、三聖の一人孔子が完成させた「易経」のなかの言葉です。

易経は海外では「The Book of Changes(変化の書)」とも呼ばれており、僕の「医療業界の教育を共育にCHANGEする」のベースにもなっています。

じゃあ「潜龍」とは一体何で、どうマネジメントや医療、リハビリの経営者、管理職に関係しているのか……それをお話しましょう。

 

◆ 易経って占いじゃなかったっけ?

易……と聞くと占いを思い浮かべる方が多いことでしょう。そして「君子占わず」という言葉を同じく思い浮かべたかもしれませんね。

「君子占わず」とは「君子(リーダー)は占いをしない」ということではなく、「易経をしっかり学んでいる君子(リーダー)は、占いをしなくても行動の出処進退がわかるようになる」ということを言っている言葉です。

そもそもの誤解として、易経は単なる占いではなく、現代まで伝わる「帝王学」の一つであるということです。

帝王学ですから、現代で言うところの、経営者、リーダーと言われる人の学問であり、僕がマネジメントを学んでいった順番としても、「ドラッカー」→「渋沢栄一」→「孔子」と、どんどん過去にさかのぼりながら最後に行き着いた考え方なのです。

 

◆ リーダーの成長物語

さあ、それを踏まえて、易経の一番最初に出てくるのが、君子=リーダーの成長物語です。

乾為天……天に昇る龍が如く進む

  1.  潜龍(目的をハッキリさせる時期)
  2.  見龍(メンターについて学ぶ時期)
  3.  君子終日乾乾(量稽古する時期)
  4.  躍龍(飛躍の時期を見逃してはならない時期)
  5.  飛龍(リーダーの力を発揮する時期)
  6.  亢龍(やり過ぎていないかを振り返る反省の時期)

大雑把に言うとこんな成長のサイクルを示しています。

で、今回話題にしたいのが、一番最初の「潜龍」なんですね。

 

◆ 潜龍用いるなかれ!ってどういう事?

もっと詳しく言うと「潜龍勿用」……潜龍用いるなかれ……と言います。

もうお気づきでしょうが、龍=君子であり、現代なら君子=リーダーということで、龍とはリーダーの事を言います。

潜ったリーダーって、なんだ? ってことになりますが、龍が田んぼのなかに潜っている姿を思い浮かべてください。転じて、志=目的が定まっていないリーダーは表に出ないで、方向性をまずしっかり決めようぜ、って事です。

よく例に出されるのが「イチロー選手が野球と決めずにフワフワしてたり、ゴルフを始めていたら結果は出せていなかったであろう」というお話。

何をしたいのかよく分からないで、モヤモヤしているうちは行動しても良い結果につながらないという先人の教えなんですね。

 

◆ 目的のない奴はリーダーをするな!

さあみなさん、現代に戻ってきてください。あなたの目の前にある、あなたのリハ科の現状です。あなたのリハ科で一体何をしたいのでしょう?

あなたのリハ科にはどんな志=目的があるのでしょう?

部下や後輩が夢を持たず、目標を設定してきても、どこか現実味に欠けるか、現実的すぎて適当にやっていても一定の結果が出る内容になっていたり。

とにかく、つまらない内容になっている……それって、あなたのせいですよ。

人は一番身近な人の影響を最も受けると言われていますね。

実際に脳科学的にも、脳と学習メカニズム上で話をしても事実です。

脳はイメージしやすく、繰り返し見るものを現実として認識します。

これは以前お話しした統合失調症の方の幻覚メカニズムや、離人症の感覚喪失体験が起きるイメージエラーの構造と同じ内的統合と外的統合の……って、まあその辺は別途脳科学の講義で話をするとして……とにかく、脳は善悪を判断せず、入力された情報をもとに思考するためのデータベースが作られていきます。

そのメカニズムを踏まえても、身近な先輩であり、上司やリーダーであるあなたが、目的が曖昧なまま、方向を指し示したり、ゴールに向かうための旗を掲げることもできずにいるのでは、リーダーの資格なしです!

 

◆ 正解の無い時代だからこそ

あ、違いますね。「潜龍」でした。

今の時代は、過去のデータだけではことごとく躓いてしまいます。全く気がつかなかった所に価値が生まれています。

人の関心が多様化しているとも、若者たちが堅実になっているとも言われています。

過去には、ある程度正解が見えていました。ですが、今や正解などない時代です。未来に向かうためには最適解をその時々に見出し続け、変化していける思考が求められる時代です。

だからこそ、リーダーは方向を指し示し、旗を振り、情熱を持って志を指し示す。

それをこの2016年にできた組織が2020年に向かって飛躍していきます。

 

さあ、この「潜龍元年」も残すところ2ヶ月ちょっと。

あなたは、どんな志を立てますか?

 

 

【本日のまとめ】

「これから求められるのは志を持つ組織」

  • 易経=帝王学。
  • 志を立てられるか。
  • リーダーが先頭に立ち旗を振れ。

 

臨床共育メンターTM齋藤信
IAIR 副会長 齋藤 信

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Makoto Saito

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。臨床教育を共育にCHANGEするというビジョンのものと、療法士の育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。