職場の方針が決まらないならコレを読め!【目考!リハ科経営塾】(93)

From:IAIR-GM 齋藤 信

 

みなさんこんにちは。
IAIR-GMの齋藤信です。

 

先日、北陸支部長の福田陽介さんが面白い記事をあげてましたね。

「No148 理学療法士ガイドラインを熟読したら「いいこと」書いてあった」
>>> http://iairhokuriku.jp/archives/2837 

 

実は先のIAIRイントラ総会でも話題になったんです。

「改めて療法士の歴史や法律を振り返ってみよう」

ってね。

 

僕はOTなので、日本作業療法士協会の職業倫理指針を読んでみる事にしました。

すると確かに「いいこと」が書いてあるんです。

 

そこで今回は僕……作業療法士齋藤の視点で気になったところをピックアップしてみます。

 

 

◆ 全16項の概要

おおまかに何が書いてあるのか……どこに注目したものかな、とも思いますので、16項に及ぶ規定をまず列挙してみました。

  • 第1項 自己研鑽
  • 第2項 業務上の最善努力義務(基本姿勢)
  • 第3項 誠実(良心)
  • 第4項 人権尊重・差別の禁止
  • 第5項 専門職上の責任
  • 第6項 実践水準の維持
  • 第7項 安全性への配慮・事故防止
  • 第8項 守秘義務
  • 第9項 記録の整備・保守
  • 第10項 職能間の協調
  • 第11項 教育(後輩育成)
  • 第12項 報酬
  • 第13項 研究倫理
  • 第14項 インフォームド・コンセント
  • 第15項 法の遵守
  • 第16項 情報の管理

項目だけを見ると一般的な事しか書いてないように見えますが、読み込んでいくと実に面白い。

やはり、作業療法士ならではな部分が沢山ありますし、何より作業療法は統合医療の視点とほぼ同じである事に気付かされます。

 

 

◆ 作業療法 ≒ 統合医療?

さて、先日の北陸支部長の記事同様、PT協会OT協会ともに、

  • 「勉強しなさい」
  • 「その時代に最適な治療、情報提供ができるようにしなさい」

って部分は変わりませんね。

 

どうも皆さん勘違いしている人がいるようですが、IAIRの言う統合医療とは単に代替医療を推進することではありません。

  • その時代の最適な治療や情報を提供すること。
  • 患者さんと一緒に最適解を模索し、選択肢を提供すること。

にあります。

 

 

この部分、OT協会の倫理規定のなかでは、

1.生涯研鑽
近年の医療や科学の発展は著しく、それに伴う社会的構造やニーズも複雑さを増してきており、作業療法の実践に必要とされる知識・技術もつねに変化・発展を続けている。そのため、単に経験年数の増加のみでは、正しく根拠に基づいた作業療法を行うことは不可能である。作業療法士は、専門職としての自己責任に基づき、知識と技術の不断の更新の 必要性を自覚し、生涯にわたり自己研鑽に努めなければならない。

と言ってます。

 

時代の変化とニーズの多様化は既に起きている現在進行形の状況ですし、今や患者さんだっていつでもどこでもインターネットの力を借りて情報収集できる時代なんです。

 

あなたもそうですよね?
体調不良時いつもと違った症状が出たら、不安になってスマホで自分の病状を検索しませんでしたか?

 

 

患者さんは自分の身体のことですから、もっと真剣に勉強しますし、もっと真剣に訴えてきます。

そこで自分が知らないとか、職場で事例がないからといって、患者さんの選択を狭めてしまうのは、PT協会、OT協会の規定からも「リハビリではない」と言いきっちゃっていいかもしれませんよ。

 

言い過ぎ? そうかな?

特に作業療法では「病の如何にかかわらず、生活に支障や不具合を生じている人全てに、その人らしい生活を選択できる機会、またはそれを試す機会をつくる」のが根幹にあることですよね。

 

それが出来ない理由を、療法士個人のせいにしてはイケナイと思いませんか?

 

 

◆ では組織のせいならどうするの?

読めば読むほど、色々考えさせられるこの職業倫理規定やガイドライン。

これまで蔑ろにしてきた事に赤面です。

 

ですが、若い頃の齋藤がそうなった言い訳をするなら、

  • 「院長や上司の方針とズレてしまうから」
  • 「上司に睨まれたくなかった」
  • 「そんな事言うなら給料を払えないと言われた」

などなど……

 

結局その組織の上長に左右されてしまうんですよね。

組織が変わるには、トップが考えを変えなければならず、かといってヒラ職や新人が意見するのは無理!

 

一般職の皆さんには本当にゴメンなさいです。
僕が取った道は「自分が偉くなる」でした。

 

でも、管理職になってわかる事もありました。
責任と権限の幅が増え、持て余してしまいました。

 

いきなりリハ科の経営方針や年間計画などを考える事となり、調べれば調べるほど情報過多になっていました。

 

当時の僕に今なら言える事があります。

「作業療法を勉強しろ」

つまり、今回話題にした「職業倫理規定」や「ガイドライン」なんです。

それと自分の所属する病院の方針をすり合わせることで、職場の方針がしっかり決まっていくんですよね。

 

 

◆ 統合医療に話を戻すと……

さて、先の患者さんが自分で情報を集められる状態と、僕が体験した職場の方針が決まらないという状態には共通項があります。

 

それは「情報過多」になりやすいこと。

 

この時、問題を解決しようと自ら情報を集めることで、何が正しいのかがわからなくなります。

正解なんてないのにね。

あるのは、その時の「最適解」だけです。

 

患者さんが自分で選択できるように、療法士が情報を統合する手伝いをする。
それがIAIRコンセプトであり、統合医療です。

 

それを実現させるために、大切なことが作業療法士の職業倫理指針第6項に書いてありました。

 

1.専門職としての知識・技術保持
作業療法士は、保健・医療・福祉における専門職としての知識と技術をつねに保持・更新させなければならない。作業療法を取り巻く知識や技術の進歩は著しいものがある。その進歩を対象者の利益として還元するためには、知識と技術の更新および自己研鑽により、自らの専門職としての質の向上を図ることは重要な社会的責務である。

 

これから医療業界はどんどん変化していきます。

山根先生も「これからは作業療法士が求められる時代。同時に淘汰される時代」とおっしゃってます。

 

そんな時代の到来の前に、自ら学ぶこと、そしてあなたが職場長であり管理職なら、仲間とともに生き残れる学び続け進化し続けられるリハ科経営を目指していきましょう。

 

 

 

 

【本日のまとめ】

「職業倫理規定にはやっぱりイイコトが書いてある」

  • 時代の変化に対応できる療法士であれ。
  • 患者さんの最適解と選択肢を見つける支援をしよう。
  • 上司ならまずあなたが変わろう。

臨床共育メンターTM齋藤信
IAIR グランドマネジャー 齋藤 信

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Makoto Saito

作業療法塾塾長、臨床共育マネジメント主宰、IAIR副会長! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。臨床教育を共育にCHANGEするというビジョンのものと、療法士の育成に人生の全てを懸けている。 また、臨床共育メンター®養成として、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。