手本

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僕は、実は師弟関係といものが大好きだ。

先生、生徒の関係ではなく、師匠、弟子の関係。

言わば、親と子の関係。

今の療法士の先輩後輩という関係のなかに足りないものだと思わないか?

ひと昔前の療法士……今現在経験年数20年以上のベテラン勢は、もっと自信を持っていた。

確かに、彼らが行ってきた教育は、現代に持ち込めば◯◯ハラスメントのオンパレード。

今の悪い風土を作ったと、揶揄される対象だ。

リハビリにエビデンスを追求するも、教育は暗中模索。

当時最新、というか、当時は他の手段がないなか、自分が学んだことをありのままに伝える事が教育だった。

昭和的で、精神論に根性論。

でもね、指導者も、学生も、それを受け止め、そこから学ぼうとする姿勢があった。

レッテルを貼ったり、意見を封じたりせず、互いに互いを理解しようとしていた。

思考停止していなかった。

考えるのを、諦めていなかった。

少なくとも、僕は僕の指導者になってくれた先生方から、そんな姿勢を学びとった。

良い悪いなく、手本にしたいと思った。

さて、では、今の療法士たちはどうだろう?

かつて、臨床30年選手の先生から……

「旧い世代の多くは何も言わなくなった。この先が心配。伝えるOTがいなくなるんじゃないかって」

そんな事をいわれた。

今まで臨床で活躍してきた先生たちが物言わず、今の時代を作った脂の乗った療法士は自負と独善に生き、悟った新世代は面従腹背。

KY世代は板挟みで、ますますもの言えず、自分の能力やポジショニングに目が向く。

違うよね。

僕が手本にしていた先生たちは、暗中模索で、試行錯誤しながら、チャレンジしていた。

今、学校時代のノートを見ると、今じゃ訴えられるんじゃないかと言うくらいに、よく分からない内容になっているものもある。

それでも、あんな先生になってみたい、好きじゃないけど凄い先生だ、と認めていた。

どうだろう。

現役療法士……10~15年の、僕と同世代のみんな。

みんなは、手本になっているか?

僕は、先を歩く者の役割は、次の世代のために手本になって、手助けすることだと考えている。

大切なことだから、もう一度きくよ。

みんなは、手本になっていか?

齋藤 信

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ABOUTこの記事をかいた人

Makoto Saito

作業療法塾塾長、サイトーゼミ主催、IAIRグランドマネジャー! 精神科作業療法士として13年臨床経験を重ねたのち、起業。臨床教育を共育にCHANGEするというビジョンのものと、療法士の育成に人生の全てを懸けている。 また、サイトーゼミとして、臨床指導者や管理職向けの講義、コーチングも行っている。