
先日、セラピストの成功について考えていたところ、ある方程式をみつけた。
成功の方程式だ。
『成功=勘×度胸×運+戦略』
これだ。
ふふ……
まさか、僕から「勘」と「度胸」が出てくるとはね。
僕が作業療法学生虎の巻を出した頃は、これからのセラピストが頼ってはイケナイものとして、「勘」と「経験」と「度胸」をあげていた。
母校の卒後研修発表会でそんな内容を登壇して話したら、サラッと教官に反撃されたのはいい思い出。
もちろん、今でも間違ったことは言っていないという自負がある。
当時は、医療事故が報道され、リスクマネジメントに対してシビアな目が向けられていた。
「勘」=思い込み仕事。
「経験」=過去の事例への固執。
「度胸」=その場で反応的に対処する無策。
そう、リスクマネジメントの観点から、イカンと言っていた。
今回はまた意味が変わってくる。
成功には、「勘」、「度胸」、「運」、「戦略」がポイントになる。
「勘」=過去の事例からでは得られない、直観力。
「度胸」=一歩踏み出す勇気。
「運」=全てを180度逆転させる力を持つ外的要因。
「戦略」=前三つ全てが水泡に帰してもリカバリーできる事前準備。
気づいたかな?
「勘」、「度胸」、「運」は掛け算だけど、「戦略」は足し算だってことに。
世の中には、ビギナーズラックなんて言葉もあるように、最初にイケると思って、度胸試しをすれば、大体はうまくいく。
でも、なぜか最初だけ。
そこで天狗になるからなのか、こんなものかと油断するからなのかはなんともいえない。
とにかく、最初は上手くいくものさ。
成功し続けている人の傾向をみれば、途中から戦略的思考になっている。
成功するための努力を惜しまなくなる。
宝くじに大当たり! とか、万馬券を当てに行くことなどしない。
小さな成功を積み重ねるようになる。
学び、考え、準備を怠らない。
だから、勘も働くし、度胸の出しどころがわかる。
そこまで真摯に頑張る奴を天が味方しないわけがない。
天は気まぐれだから、簡単に盆をひっくり返す。
でも、準備しているから、リカバリー不能な大失敗にはならない。
さて、ここでもう一度、見てほしい。
『成功=勘×度胸×運+戦略』
これが、成功の方程式だ。
齋藤 信
追伸
信じられないなら、自分の過去の成功体験を当てはめてみるといい。
当てはめても信じられないなら、信じなきゃいい。
きっと、成功の方程式は一つじゃないんだろうから。
自分の持つ成功の方程式を信じればいい。
誰に遠慮をする必要も、議論を交わす必要もないことだよ。